負けて負けて(福岡天神ナンパ)
- 2021/05/16
- 20:30
旅4日目
2021/4/21(水)
旅はだいたい4日目からダラダラしてしまう。
自制心の弱いのでこのタイミングでのご依頼はありがたい。
強制力で時間を無駄にすることなく旅が引き締まる。
生徒様とカフェで待ち合わせ。
ストリートナンパの経験が無い方。
レッスン直前に少しナンパしてみたと言う。
行動力と意気込みに期待ができた。
マッチングアプリでは既に成果を結果を出してる。
こういった方は基本さえ身につけて地蔵を脱せればすぐにセックスまで至れる。
連れ出しや連絡先交換が出来れるようになれば、あとはマッチングアプリで培った勝ちパターンを組み合わせるだけでいい。
カフェでは質疑応答と座学を行い、街に出てお手本を見せた。
「芋っぽいけどあの子いくね」と生徒様に伝えてからナンパした子が、対面すると高身長でお顔立ちも可愛い子だった。
ラッキー。
「これからカフェで話を聞きに行く」
「宗教の御講話?」
「携帯料金が安くなる話」
いわゆるモバイルプランナー。
田舎の純粋な子のようだ。
このまま言いくるめて個室に連れ込みたい。
しかし今回は連絡先交換までと事前に生徒様と約束している。
勿体ないがこれが僕のお仕事だ。
カフェの前で留まらせてLINEを交換。
「お金に関わることは慎重に判断しいや。
格安スマホもあるし、ネットだけでも比較できるやろうし」
余計なお世話を伝えて見送った。
その後は生徒様の実践を指導をした。
最後にベンチで総括してレッスン終了。
ご感想のツイート↓
岩クマーさんの講習受けてきました!
— otoko (@otokonna0) April 21, 2021
自分が目指してたスタイルに近く、その完成形を見せてもらえた気がして凄く充実した時間になった。
終了後に1人で続けてたら謎の逆ナンをされて謎にキレられて離れていってくそオモロかった。なんだったんだ笑
ご受講ありがとうございました。
新幹線の改札まで見送ってくれたのもありがとう。
駅のホームでJリーグのサポーターの方を多く見かけた。
関門海峡ダービー(レノファ山口FCとギラヴァンツ北九州の試合)があるらしい。
Jリーグの知識は浅いけどこんなバチバチの雰囲気は大好き。
その火花が僕に燃え移った。
ナンパ講師から楽天イーグルスファンにスイッチを切り替える。
腹が減っては戦はできぬ。
博多駅に着き、博多川端どさんこさんでラーメンとチャーハンをいただく。
博多だけどあえての味噌。
美味しゅうございました。
ホークスファンで溢れるバスで福岡PayPayドームへ。
昨日の小倉に続き野球観戦。
2017年と2019年のクライマックスシリーズでここで最期に悔し涙を流した。
比喩表現ではなく、いい大人が本当に泣いて帰った。
先発の則本投手の調子は悪くなかった。
ホークス投手陣を打ち崩せずに4−1で敗戦。
2連敗。
王者は強かった。
次からは新外国人2選手が一軍合流予定。
両選手とも2軍で結果を出しているの。
その打撃を1軍でも見せて欲しい。
余談だが、チアリーダーを見ているとショートカットで高身長の子の子ばかり目がいく。
イーグルスでもホークスでも。
自分のタイプが分かり易い。
バスで天神に移動。
ビジネスホテルにチェックイン。
部屋に入りベッドに倒れ込む。
旅で疲れた身体をイーグルス2連敗で裂かれて心身ともにズタボロ。
弱くなったな。
2時間ほど休んでヌルッと起き上がる。
僕を起こしたのは性欲やナンパへの野心ではない。
空腹と、この旅の何かを心に強く刻みたい気持ち。
せっかくの福岡なのだから。
徘徊を始めたのが24時頃。
三越の交差点でホークスのユニホームを着た女性を発見。
「ホークスやっぱり強いわ。
仙台から楽天応援しき来てん、慰めてや」
2連敗の鬱憤を晴らすかの如くとフルスイングで話しかける。
快く対応はしてくれたが、明日仕事だからとタクシーに乗り込まれる。
くそう、ホークスを犯したかった。
天神のにめんちゃんこ亭さんに入店。
こちらの前はよく通るけど初めて入る。
定番の元祖めんちゃんこをいただく。
美味しゅうございました。
お手頃で場所も良い。
名前が福岡の人がここの名前を挙げないのが不思議。
その後もナンパは継続。
時刻は1時半くらい。
天神で1人で歩いてた子をナンパ。
雰囲気は大人だが喋り方や振る舞いは若い。
男と食事をして、ホテルに誘われたが断り、タクシー代を渡されたが受け取らず、博多駅まで歩いてタクシーに乗るそう。
かっこいい。
昨日の小倉の子とは大違い。
「抱かれたら良かったやん」
「今日は気分じゃない」
これが本心であれば、
(=気分が向けばセックスできる)
の式が成り立つ。
課題は明確になった。
「(一緒に)どこも行かないよ」
「じゃあ歩きながら暇潰しに喋ってよ」
付き合ってくれることに。
店に連れ出すかどうかは大きな問題じゃあない。
天神から博多までの間に仕上げればいい。
旅行者であることを伝えた。
「最近は一期一会を大切にしてるんだよね、エモくていいじゃん」
近年、学生の年齢でもない奴が使う「エモい」を見聞きすると、無理して使っているから違和感があり、アレルギーで目や耳が痒くなる。
そんな具合の僕にエモーショナルが届くはずもなく。
しかしこの時の「エモい」には違和感がなく、スッと耳に入り心に溶け込んだ。
なるほど、これがネイティブの「エモい」か。
「めっちゃ若いよね」「いくつに見える?」の頻出問題に「2桁」と小ボケで解を濁すと23歳と教えてくれた。
「今ってみんなマスクしてるから年齢が分からんよね」と呟くとマスクをズラしてくれる。
博多美人やないかい。
ラッキー。
「じゃあ博多駅までデートな」と手を繋ごうとすると拒まれてしまう。
なんてこった。
セックスは遠くて見え辛い。
求めるなら損切りして次の子を探すのが定石。
だがここで諦めるのはつまらない。
ドラマを生むロマンはある。
ご職業は歯科衛生士さん。
海外輸入の高濃度のホームホワイトニングの液が痛かった話をしたが反応は微妙。
「普段歯の話ばっかりしてるから、飽きてるよね」と理解者ヅラを見せておく。
そこからは恋愛とセックスと蹴りの話。
初めて通る春吉の路地の景色も新鮮で楽しい時間だった。
話術のみで気分を昂らせたかったが力及ばず。
いつもは性欲お化けだが、今日はどうしても気分ではないらしい。
博多駅に辿り着き、お別れのハグをしてタクシーまで見送る。
逆転打が出ないまま試合終了。
半勃起で天神への復路を歩く。
負けて重いはずの足取りが軽やか。
2人とセックスした昨日の小倉よりも充実した時間だった。
でも「セックスできなかったけど楽しかったから良し」なんてのはダサい。
「セックスも楽しかった」を僕は求めている。
頭の中でタイムリープしてもセックスに至れないのがもどかしい。
国体道路沿いで蛇行して自転車を押しながら電話している子とすれ違う。
この街はまだドラマを見せてくれるのか。
2割の善意と8割の下心で「大丈夫?危ないよ」と自転車を支える。
一緒に飲んでいた○○さんがいなくなり電話にも出ないらしい。
ローソンに自転車を停めさせる。
僕は「○○さーん!」と大声で3回叫んでから「うん、○○さん来ないしもう帰ってるわ」と勝手にひと段落させた。
(実際にLINEがきて帰っていた様子)
「自転車で帰るの危ないし、酔い覚ましてからにしたら?」
「友達がバイクで迎えに来る」
「すぐ来るの?」
「分かんない」
「スマホ充電ないやん。
友達と会えんくなるし、充電したるわ」
「いいの!?」
「うん、こっち」
手を繋いで誘導したが、ホテル前で「入らないよ」と拒まれる。
そこはしっかりしてるんかい。
酔っ払いに理屈など通じない。
それ以外が通用していないなら打つ手がない。
諦めてローソンまで見送る。
朝までナンパすればセックスを拾えたかもしれない。
でも僕には睡眠時間の方が大切だ。
最終夜は負けて終わった。
つづく