逆ナンパ。
一般的な男性から女性にするナンパに対して、女性から男性にするナンパのことを指す。
ナンパの世界に浸っているとよく耳にしますが、そのほとんどはクラブやバーでの出来事で、ストリートでの話はほとんど聞いたことは無い。
僕もクラブでは何回かされたことがあるけど、ストリートでの経験は過去に2回しかない。
1回目は福岡の北九州で観光してた時。
その時は道を尋ねるフリをして声をかけられた。
今回書くのはストリートで2回目の逆ナンパのお話。
2017年8月某日木曜日
その日は夕方から神戸三宮でナンパレッスンさせていただき、その実践中に生徒様が女の子をダイニングバーへ連れ出される。
1人では入りにくい店構えなので追跡を諦めて、残り時間も少なかったのでそのレッスンは一旦終了。
もし終電までに生徒様と再合流できて時間があれば、レッスンの締めのまとめをしておきたい。
その旨を生徒様にメールで送り、時間を潰せそうな開いてる本屋を探すことに。
高架下沿いの商店街を歩いていると、突然見知らぬ女の子から声をかけられる。
「すみません、相席屋ってどこですか?」
細身で高身長、ラフな服装、顔はまあまあ可愛い。
「どこやろ?調べてみますね」
「ありがとうございます~」
少し酔ってるのかな?
柔らかい声で返事が返ってくる。
GoogleMAPによればこの近くにあるようだ。
「あっちみたいです!
近くまで案内しますよ」
一緒に生田ロードを北上していく。
「友達と合流して行くんですか?」
「いや、一人で!」
「相席屋って一人で行くとこちゃうでしょ(笑)」
「やっぱそうですよね(笑)
でもなんか誰かと飲みたいなーと思って」
「ほな1人でその辺のバーでも行ったらどうですか?」
「え~、一人で飲むのは嫌やぁ
お兄さん、一緒に飲みましょ!」
これ、完全に逆ナンパやないか。
話が出来過ぎてるので美人局の可能性が頭を過ったけど、下手踏まんかったら大丈夫か。
女の子は青森のお酒、下戸の僕はリンゴジュースで乾杯。
お通しのイクラを摘まみながら、自己紹介の兼ねてお喋り。
年齢は僕より少し下で、面倒な事情で今日は家に帰らないだそう。
喋っていると、細い腕のブレスレットの影から見え隠れするリストカットの跡。
初めは見て見ぬふりをしていたけど、傷の赤みの薄さから昔のものと予想できたので、思い切って確認の意図で突っ込んでみる。
「昔切ったん?」
「うん、10年くらい前かな。
今はもうやってないよ」
それを聞いて一安心。
「セックス後にリストカットされる」という懸念が無くなった。
よし、今日はこの子を即ろう。
1時間ほどで居酒屋を出てブラブラしていると、普段とは違った人の賑わいがに気づく。
どうやら今日は生田神社でお祭りが開催されているようだ。
「せっかくやし行こか」
手を繋ぎながら屋台を見て回ってリンゴ飴食べたり、
スーパーボールすくいをしたり。
即ることは頭の片隅に置いといて、素直にお祭りデートを楽しむ。
こんなデートっぽいデートをするは久々かもしれない。
「もうちょっと飲みたい」
「ええよ。
それやったらウチ来る?
大阪やから電車で30分くらいやけど」
「大阪まで行くの面倒やし遠い!」
ラブホを提案しようかとも考えたけど、それも普通すぎて面白くないし、楽しいからまだ遊びたい気もする。
でもその反面、そろそろ即っておきたいというナンパマンとしての気持ちもある。
ひとまずコンビニに寄ってお買い物。
「これがする!」
女の子が手に取ったのは、ふんわり鏡月の瓶。
「それ飲みきれるの?(笑)」
「余裕!」
「強いねんな、羨ましい」
トア公園の段差に座り込んで飲みながらマッタリとお喋り。
僕のコーヒーよりも先に女の鏡月ビンが空になってしまう。
大丈夫かいな。
これ「ふんわり」って軽そうな名前やけど、一気に飲み干すようなお酒ちゃうやろ?
そろそろ仕上げようか。
口説いて、
抱き寄せて、
ベロチュー。
物陰になる壁があったのでそこに隠れてイチャつき、
お互いの下着の中に手を潜めてまさぐり、
立ちバックで、
(^X^)ラン
(^人^)ラン
∩(^O^)∩ルー
公園即。
フィニッシュは迎えずに一旦終了。
小腹が空いたのでラーメンを食べに行くことに。
先ほどの飲み干した鏡月のせいか、ウトウトしながらメニューを選ぶ女の子。
「自分、それ頼んで食べれるん?
絶対に寝るやん!」
「大丈夫!」
その心配は見事に的中。
女の子はラーメンが来る前に酔い潰れてまう。
(親切な店員さんがその分はキャンセルしてくれました)
ラーメンを食べ終えてしばらく待つが、一向に起きる気配ない。
お店は閉店時間を迎えてしまい、担いで店の外のベンチに膝枕の状態で寝かせる。
完全に寝てしまった。
面倒な状況やけど見捨てるワケにもいかんな。
始発まであと2、3時間か。
仕方がないので目覚めるまでこのまま待つことに。
あまりにもヒマなのでツイキャスをしたり。
「…寒い」
女の子が突然つぶやき出す。
今、8月やぞ?
酔いのなのか、夜風のせいなのか。
そこから小さな声で何度も「寒い」と口にするが、立ち上がれそうにない。
どうしよう、とても面倒くさい。
家には帰れないって言うてたし、始発もまだやし、ネットカフェに連れて行くのも難儀しそうやし。
仕方ない。
近くに1軒だけあるラブホまで運んでベッドに寝かせる。
細身といえど背は高いし、荷物が多かったのでかなり重かった。
宿泊費が勿体ないけど、どうしようもない。
汗まみれの身体をシャワーで清めて、僕も眠りに就く。
それからは一度も会ってないけど、たまに連絡は取り合ってます。
そんな出逢いのお話。
終わり
ナンパレッスンのお知らせ
神戸三宮でのナンパレッスンを承っております
姫路や大阪、京都だけでなく全国どこでも出張します
詳細➡「全国ナンパレッスン(ナンパ講習)」