2017年4月某日日曜日
昨日行われた、約50人ものナンパ師が集い開催された福岡春のナンパ祭り。
前評判では最も優勝を期待され、自分なりに万全の準備をして意気揚々と戦いへと臨んだ。
12時間という限られた時間の中で戦略に沿ってやりきった。
結果は坊主(ノーゲット)、チームも最下位。
まさか。
こんなはずじゃ。
激しい自分への失望感。
苦渋を味わいまくり、その果ては無味になった。
ズタボロになった心身と共に宿へと戻る。
目場所は、福岡一の繁華街・天神のド真ん中に構える高級ホテル。
視界に入ってくる高級感のある木目調の家具や内装が、気分がドン底の僕にとっては嫌味に感じる。
本当ならば、この部屋に多くの女性を連れ込み、肉体的な快楽を度外視したインスタントなおセックスが繰り返されているはずだった。
いや、「本当」ではなく、それは「僕の理想」もしくは「計画」でしかないか。
シャワーで汗を流し、カーテンで朝日を遮り、ベッドへと身体を預けた。
睡眠は3時間にも満たなかったが、就寝という昨日と明日の境界線をまたぐことで、自身の切り替えを行う。
フロントでチェックアウトの手続きを済まし、向かった先はヤフオク!ドーム。
目的はもちろん野球観戦。
一旦ナンパの事は忘れよう。
クリムゾンレッドに身を包み、楽天イーグルスの応援に励む。
緊急で戸村投手が先発投手を務め、最後まで気を抜けない試合が繰り広げられる。
結果は2-1で楽天イーグルスの勝利。

試合後にドーム内で打ち上げられた花火。
少しは気晴らしになったかな。
天神の街へと戻り、ナンパ祭り参加者数名で簡単な打ち上げを行い、そのうちの数名かで街へと繰り出す。
人通りの多い通りに身を置くが、無気力なためか流れる人にもあまり目がいかず、街中の景色を化す。
共にいたナンパ師たちも同じような気分なのか、積極的に動く者はほとんどおらず、いわゆる地蔵トークに時間を費やす。
日曜の晩なので最初はまずまずの人の入りだったが、時間が経つにつれ賑わいを増していく。
場所が変われどやはりナンパをする気分にはなれず、音楽に身を任せてひたすら踊り続ける。
クラブ内の誰よりも踊り続けて、体力の底が見えてきた26時頃にクラブを後にする。
ご厚意で、以前飲みの場でご一緒させていただいたナンパ師の方のお部屋に泊めていただく。
2017年4月某日月曜日
天神からバスで2時間弱かけてする長崎へと移動。
こちらへお邪魔するのは2回目。
大好物の汁なし担々麺セット(牛ひき肉のポテトサラダ+半ライス)をいただく。
美味しゅうございました。
ホテルに荷物を預けてから、浜町の商店街で待ち合わせ。
ご依頼いただいていたナンパレッスンをさせていただく。
正直なところ「ナンパ祭りでボロ負けした僕なんかが人様にナンパなんかお教えしていいのか?」という懸念はあった。
しかし生徒様はTwitterをフォローしていただいているのでそれも承知の上。
僕の可能な限り、生徒様に必要な知識・技術・経験を伝えて最高のレッスンをご提供しよう。
僕は、日本全国で、この長崎の街で、ナンパを性交させてきたんだから。
カフェでじっくりと座学・質疑応答をさせていただき、アーケードにてナンパのお手本をさせていただく。
「今日、帆船祭りがあるのでそこでナンパしてみませんか?」という生徒様のご提案を取り入れて、港へ立ち寄ったりもした。
この小さな街で、いかに目立たず忍んでナンパを行って成功させるか。
その点については特に重点的に考え、お教えさせていただいた。
3時間のレッスンを終えて、Twitterでご感想をいただく↓
ご受講、ありがとうございました。
ホテルに向かう途中、たまたま前を通ったお店のメニューから「汁なし担々麺」の文字が目に飛び込んだので誘導されるように入店。
「ゴロゴロ野菜の汁なし担々麺」をいただく。
美味しゅうございました。
けれども、野菜は野菜、汁なしは汁なし、それぞれで美味しいかな。
仮眠を経て、浜町でナンパ開始。
前回の長崎では坊主だったから、今回は何としてもゲットした。
少ないターゲットとなる女のコにナンパしていくが、なかなか成功しない。
勢いもない、粘りもない、ぼんやりしてて頭の回転も鈍い、ノドはガラガラで声も通らない、疲れでたぶん笑顔も少ない。
ないないばっかでキリがない。
本来なら気になる点があれば細かい修正をしていくが、いかんせん修正点が多すぎる。
長崎は今日も雨だった。
ただこの日の僕には運だけがあった。
ドン・キホーテ前のベンチで座り込んでいると、飲み帰りであろうご機嫌な女のコが近づいてくる。
いつもならこちらから目を合わせにいくのだが、意識せずとも自然と目が合う。
「こんばんは、飲み会帰りですか?っていうかそうにしか見えへんけど(笑)」
そこから荷物をイジり、流れでお仕事の愚痴を聞いてあげる。
「せっかくやしどっか入って喋ろ!」
手をつなぎ、アーケードを抜けて信号を待つ。
「今日は彼氏やと思って甘えてええよ」
チューを仕向けると、積極的に受け入れてくれる。
これはイケる。
そのまま直接ホテルに連れ込み、
(^X^)ラン
たくさんお喋りして、夜に2発、朝に1発と計3発させていただきました。
近くに住んでいるらしいので、長崎へお邪魔した際は泊めてもらいたいな。
翌朝、女のコにバス停までお見送りしていただいて、長崎空港へと向かう。
空港で五島うどん(わかめ)をいただく。
美味しゅうございました。
そして関西へ帰宅。
終わり。