かれこれ4年くらいの付き合いになる
アトーワイくん。
ナンパ界の第一線から退いた彼から、ある日突然電話で
グアム旅行に誘われた。
「グアムは熱い」
「ナンパ天国」
「即りまくれる」
「旅費も安い」受話器の向こうからは魅力的な言葉が並べらる。
何がアトーをこんなに熱くさせたのだろうか。
「うーん9月は群馬へ行くし、英語喋れへんしなぁ。」あまりにも急すぎる。
いまいち乗り切れない僕に対してアトーはこう言い放った。
「グアムは日本の領土みたいなもんやから!」海外ナンパに対する不安の壁をブチ壊し、群馬がグアムに化けた瞬間である。
…
旅初日
2014年9月13日土曜日夜中の便でグアムへ向かうため、関西国際空港にてアトーと待ち合わせる。
ポケットWi-Fiのレンタルや手続きを済ませ、夕食に大阪ではお馴染みの神座(かむくら)でラーメンをいただく。
白菜の優しい味が心に染みるスープをいただきながら旅の打ち合わせ。
岩「2日間ガッツリとナンパできるから、2日×2即で最低4即やな。」アト「やばい、プレッシャーで緊張してきた…」おもろいくらい緊張してるアトー。
「さぁゲームの時間だじぇ(^з^)」「それ、不安なるからやめてくれ…」夢と希望と不安を乗せた飛行機がグアムへと飛び立つ。…
現地時間25時頃、
グアム到着。
間もなくバスで移動して3泊お世話になるホテルにチェックイン。
何か起こることを期待して深夜徘徊しようとしたが…
めっちゃ雨が降ってる。
まさかこの雨が旅を通して僕らの邪魔し続けるだなんて、まだこの時は知らなかった。コンビニでお買い物だけして、おとなしくホテルに戻り就寝。
…
旅2日目
2014年9月14日日曜日この日から本格的にグアムで活動ができる。
使うかどうか分からないレンタカーを借りて、お昼から
ナンパ開始。
一緒にランチしてくれる女のコを探す。
今回の旅でナンパした場所は
タモン地区。

ホテルやショッピングモールが固まり、ビーチやクラブも備えるグアムの中心地。
今回泊まるホテルもあり、
この旅のほとんどをこの地区内で過ごすことになる。歩く人のほとんどが日本人。
詳しくは
ブサイクエストに書いてありましたのでご参考に。
非常に役に立ちました。
雨が降ったり止んだりを繰り返していたので、その度に屋内外を行き来しながら女のコ2人組を見つけては声をかける。
さすがリゾート、みなさま反応してくださり、しっかりとお話を聞いてくれる。
お得意の見た目イジリからの、引き出し豊富な地域トークで盛り上げる。
そのままランチ連れ出してホテルまで連れ込んで…と行きたいとこだったが、
全然ランチに連れ出せない。どこかしら行き先が決まっているので断られてばかり。
あれ、こんなはずやなかってんけどな。
南国気分で浮かれてるから簡単に即れるはずちゃうの!?
「良かったら夕食でもご一緒に~」「その後に飲みにでも~」と夜に希望を繋ぐためLINEの交換はしておく。
(Wi-Fi環境が整っていないコが多く、連絡に時間差があることが多々あった。)新潟から来てたSEXY ZONEのファンで
ハーフ顔のコがめちゃくちゃ可愛かったので、そのコと再会できたらな…。
お腹が減ったのでアトーと2人で昼食。
選んだお店は…
マクドナルド。
そして一旦ホテルに戻り休憩。
「自分の声かけは1人で旅ナンパしてるときの声かけやわ、もっとネタナンっぽく行かな!」確かにアトー先生のご指摘通りや。
流石は自称「ロマーリオの2番弟子」。
もっと明るく楽しくアホになって声かけせなあかんわ。しばらくしていないが深夜の大阪ミナミのノリでOK。
そう仰いながらアトー先生は昼間からお酒の力を借りになられる。

そして作戦を練り直す。
「男2人でグアム旅行」という設定はいかがなものか。そこで、
「昨日は友人の結婚式があり、そのついでに2人で遊んでる」
「午前中はイルカを観に行っていた」という設定を付け加える。
そしてそれらの信憑性を高めるために嘘の写真を用意。
Facebookに載せてあった友人のハワイでの挙式の写真を保存。
(ちなみにその友人の名前を修行僧くんの本名に設定。)
「イルカ グアム」で検索して出てきた適当な画像も保存。
こんなの↓

準備は万端。
再び街に出て、
アトーワイが酔拳モード発動。かつてない程にガンガン声をかけてグイグイと攻める。
コイツ、こんなに心強い奴やったっけ!?
15時頃、やっと連れ出し。
ビーチからホテルへ帰る途中の2人組を
ハーゲンダッツに連れ出す。どちらも関東から来た20代後半。2、30分お喋りして夕食にお誘いするも、既にお店が決まっており予約しているそう。
LINE交換して夕食後が翌日に希望を繋げる。
(その後は再会せず帰国。)
16時頃。
「あ゛ーアカン、しんどい」アトーワイ、酔いが覚めて覚醒終了。それと同時に疲労が襲ってきたようだ。
連絡先は増えるが決め手に欠ける。
そして日が暮れ…
土砂降り。
こんな夕食時の熱い時間帯に大雨に見舞われるなんて、ほんま持ってへん。
しばらくDFSで雨宿り。
同じく雨宿りをしているコに声をかけるが反応が悪い。
雨が止むのを待っていても埒が明かないので、ズブ濡れになりながら一旦ホテルへ避難。
雨がマシになってから再び街へ。

これから夕食という2人組を捕まえて、人気の海老料理店
「ビーチンシュリンプ」へ連れ出し。
※以下3点の写真はネット上から拝借。
僕はコチラをいただきましたが、味はいまひとつ。

コチラも少しいただきましたが、美味しゅうございました。
辛いのが苦手な方は避けた方が無難だと思います。

これといった爆発的は盛り上がりもなくいたって普通の会話。
片方が彼氏とラブラブで崩せそうになく、状況的にセパレートも難しそう。1時間経たずお店を後にして、一応飲みに誘うが微妙な反応だったので見切らせていただきバイバイ。
またホテルに戻り、体制を整える。
22時頃になり未だに坊主。
ここから2即するのならクルクルを狙うっきゃない。
夜はこれからや。
街に出て、グアム1番人気のクラブ
GLOBEへ。
ワンドリンクで30ドル。
ポケットWi-Fiを落としてブッ壊してしまうというトラブルがあったものの、受付を済ませて無事入店。

まぁまぁ入ってて男女比も7:3くらい。
8割くらいが日本人。
そしてなにより僕の相方は
クラブナンパ百戦錬磨のアトーワイ。
彼とクラブナンパするのはかなり久々。
アトーは修行会という関西ナンパ界の凄腕集団の中で揉まれて相当腕を上げて結果も残してきた。
クラブナンパの経験が乏しい僕にとってこれほど心強い味方はいない。

DJの選曲が完全に日本人向けのミーハーな選曲。
AKB48やDJ OZMAなどのJ-POPが流れたり。
パッ全体を見て回って2人組で声をかけれそうな女のコは3、4組ほど。
コンビナンパをしていくも、これといった良い反応は得れず…。
マズイ、このままではマズイぞ。
一旦2階に上がり過ごしていると…
昼にLINEゲした新潟のハーフ顔のコンビが上がってきたぁぁッ!!目が合い、そしてコチラに近づいて来る!!
コレはチャンス!
神様ありがとうございます、アーメン!
…と思ったら、
他の男2人組に声かけられて先に捕まえられてしまう!!いや、大丈夫や。
まだあわてるような時間じゃあない。
片方は冴えない感じやし、どちらもルックスでは圧勝してるはず。
どうせ放流されるやろ。
と思ったら、
あいつらダンスフロアで和んどるがな。しまった、最初の時点で知り合いという利点を活かして奪い取るべきやった。
ここは自由の国アメリカ、弱肉強食の世界やった。
24時頃になり、見渡すと声をかけれそうな女性はあと1組。
「アレ、だいぶ歳いってへん?」「いや、アレしかもうおらへんやろ…行くぞ!」とか言うてる間に出口へ向かう熟女2人組。
「もう他おらんし、出るぞ、アレに賭けよう!」少し遅れて追うようにして僕らも出口へ向かう。
そいてクラブの外へ出て周りを見まわす。
「うわ…もうおらんやん。」そう呟いていると、
目の前を2人組の女のコが通り過ぎる。絶望に浸る間もなく速攻で声をかける。
名古屋から来た20代で片方は可愛いがだいぶ強めな感じ。
4人で並行しながらホテル方向に誘導。
後ろから追い抜かされる形で、クラブ内にいた新潟女2人組と男2人の集団が通り過ぎるが、気にしない。
冴えない連中とめっちゃ和気あいあいと楽しそうに喋ってても、気にしない。
目の前にホテルに連れ込まれて行っても…気に…気にしてはいけない!
飲みを提案して、空いてるお店が近くにないことを理由にホテル近くのコンビニでお酒を購入。
部屋飲みを断られたので、
ひとまずホテルのフロントロビーで飲むことに。アトーワイ担当が強めを担当して、僕はもう片方を担当。
タイプは福山雅治だのどうでもいい話をしながら和んでいく。
20分ほどして、僕が担当に再度部屋飲みを提案。
まんざらでもない感じ。
これでアトー担当の承諾が出れば部屋飲みに持ち込めて勝利がグッと近づく。
「え、嫌だし。
…帰ろっか。」主導権を握っているアトー担当に従い、
一緒に帰っていく2人。
おいおいそりゃないよ。
クルクルに拘らず僕のペアだけで部屋に連れ込めば、アトーも1対1に持ち込めて勝機があったのでは?
でもそれなら僕だけ即ってアトーが即れない可能性が大きくなるしそれはいただけない。
「コンビなら、ダブル即か、両方とも坊主」こう唱えるロマーリオさんのスタンスには僕も賛同している。
そのままホテルの部屋に戻り、悔しがる2人。
グアムで坊主の日があるなんてありえへん。
なんやかんやいうてもそれなりにナンパで結果出してきてる2人やし、コンビネーションにも問題はないはず。
なんやったらその辺のチャラチャラした大学生でもグアムなら即れるはずちゃうんかい。
まだ諦めきれへん。
26時を回っているが、何かあることを信じてコンビニまで行ってみる。
その帰りにマクドナルドにて席に座り話し込んでいる2人組のコを発見。
横に座りトークに無理やり参加。
さきほどグアムに到着したばかりでどちらも30代。
部屋飲みを提案するも、今は2人で話したいとのことでLINE交換のみ。
ギブアップ。ホテルに戻り就寝。
明日即れなければ
パスポート燃やすくらいの覚悟で臨まな。