旅2日目
2013年10月19日金曜日

この日の野球観戦もナイトゲーム。

さて、それまでの時間をいかに使うか。
「ナンパ」という選択肢は選べない。

フルマラソンの日も迫っているので、観光がてら松島付近をランニングすることに。
いわゆる「旅ラン」。

ランニングウェアを身にまとい外へ向かうと、ホテルのエレベーター内で品のある女性と同乗になる。
年齢は僕と同じくらいに見える。
出張中のOLさんだろうか。

その女性は僕の服装を見るなり、「この辺、いいコースあります？」と問いかけた。


…きた。
これはチャンスや。

僕の脳みそは、その質問に対する回答を用意すると同時に、いかにしてこの状況で彼女と深い関係を築き上げて、最終的にはカラダを重ねるまでに至れるかを考え始めた。

「ん～、どうですかね。
これから松島へ走りに行くんですよ。
走られるんですか？」

「今朝この辺りを走ったんですが、どこか良い場所ないかなぁと思いまして。」

「そうですねぇ～、街中ですから走りやすい場所少なそうですよね。」

僕の脳内にこの会話を盛り上げるための言葉を何発もスタンバイする。

しかし、エレベーターの扉が開く同時と彼女は小走りで僕の元を去ってしまった。




昨日と同じように仙台のアーケードを通り抜け、電車で移動し松島駅で食事を済ませてからランニングスタート。

「松島ハーフマラソン」のコースを走ってみる。
日本三景と称される松島の景色を堪能できると期待していたが、実際はほとんど山道。

折り返し地点のなったのが、地震による津波の被害を大きく受けた奥松島の地域。
皮肉にも、視界を遮る建物が無いため海を見ることができた。
復興に向けて作業されている土木関係の方々、崩れたままのコンビニ、今は使われていない電車の駅。



どうしようもない怖さと、生のありがたみを感じた。
途中少しだけ見ることのできた松島の景色は、美しいと同時にどこか物悲しかった。




この日も夕方からはクリネックススタジアム宮城にて野球観戦。
クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦。
ネットオークションで倍額を出して落とした手に入れた外野席。



4-2で負けはしたものの、則本投手は来年のエースに相応しいナイスピッチング。
ジョーンズ選手の同点ホームランにも痺れた。
しかし、打線や中継ぎには不満が残る試合だった。




野球観戦後は、Twitter経由で連絡をくださった仙台のナンパ初心者の方と合流。
ファーストフード店で2時間ほどおしゃべり。

本当は一緒にコンビナンパをしたくてたまらなかった。

その欲求を晴らすかのごとく、帰路のアーケードにて目ビームを披露。
見事、目だけで3人組の女性を立ち止まらせることに成功。
軽く微笑かけて、何も声をかけないままその場を立ち去る。

…もったいねぇ。
何とかしたいけど、ここで声をかけてしまったらナンパになってしまう。
僕は、ナンパしてはいけない。


初心者の方と解散して、1人さみしくホテルに戻る。
金曜日夜のアーケード＆国分町は辛い。
声かけしたくて発狂しそう。

ポッカリと空いた心の穴（ナンパ）を埋めてくれる、ジョジョリオン5巻。
荒木先生、ありがとうございます。 



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