東北楽天ゴールデンイーグルス、シーズン初優勝おめでとうございます。
前日の試合は西武ドームで観戦できたものの、当日は都合のため球場に足を運ぶことができず、新大阪へ戻る新幹線の中で祈るようにしてニコニコ生放送の試合実況の音声を聞いておりました。
優勝が決定した瞬間、雄叫びをあげてジェット風船を飛ばし炭酸水を頭上からブッかけたかったのですが、新幹線の中ということもあり大人としてグッと堪え、その気持ちを文字してツイッターにぶつけました。
その文字は10ツイートにも渡る長文となりましたので、筆を加えてこのブログに改めて記させていただきます。

今から9年前の2004年、当時オリックスブルーウェーブのファンだった僕は、球団再編問題でオリックスという親球団に不信感を抱き、好きだった大島公一選手や金田政彦投手などが移籍した事も重なり、新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスのファンになりました。
地元神戸の球団のファンを辞め、縁も所縁もない仙台の球団のファンになる。
正直、この事に対して当時の自分の心の中には戸惑いの気持ちがありました。

球団初年度は岩隈投手や磯部選手くらいしかまともに見れる選手がおらず、20点以上失点する試合が2回もあったりと、それはもう散々なものでした。
寄せ集めの集団がまともに戦えるワケがなく、シーズンの順位ももちろん最下位。
「新球団やから仕方ない。」
そう分かりながらも、悔しい気持ちは拭えませんでした。
2年目には名将・野村監督が就任。
3年目には高校野球で活躍した田中投手が入団して新人王に、山崎選手が復活して二冠王に輝き、シーズン4位。
ようやくイーグルスというチームに希望が持てるようになりました。
4年目には岩隈投手が21勝で沢村賞、5年目にはシーズン2位で初のAクラス。
弱小球団・楽天イーグルスの姿はもうそこにはありませんでした。

5年目の2010年、僕がナンパを始めた年。
アメーバブログで使う名前を決める際、楽天ファンということで、とりあえず「岩隈 田中」と名前をつけました。
するとブログ検索ワードが楽天ファンの方と思われるものばかり。
これはマズイ、なんか別の名前を考えな。
岩隈投手に、2ちゃんねるのAAの「クマー」を組み合わせる。
そうしてできた名前が「岩クマー」です。
今でもユーモアに欠けた面白くない名前やと思いますし、変更する事を何度も検討もしましたが、ブログとツイッターを通じて旅ナンパと共に多くの方々に名前を覚えていただくようになり、変えられないまま今に至ります。

2011年、東日本大震災が発生。
大好きな楽天イーグルスの本拠地である仙台の街が傷付き、阪神大震災で被災した僕にとって他人事ではいられない気持ちになりました。
震災発生から数日後、楽天イーグルスの選手達が募金活動のため神戸三宮にいらっしゃいました。
三宮の地下街に響き渡るような大きな声で募金を呼びかけていた田中投手の姿を今でも強く覚えています。
兵庫県の伊丹出身の彼も小さい頃に阪神大震災で被災しているので、復興に対する気持ちは人一倍強かったのだと思います。
もう一人。
ただでさえ大きい野球選手達の中に、さらに頭一つ飛び抜けて背の高い選手がいらっしゃいました。
岩クマーの名前の由来になった岩隈投手です。
僕は緊張で体を震わしながら、彼の元へ行き、その長い腕で抱えていた募金箱にお金を入れました。
そして視界を上げて彼の目を見つめながら「優勝して復興の力になってください。」と伝え、手を差し出しました。
岩隈投手は「ありがとうございます」とおっしゃり手を握ってくださいました。
「本腰を入れて、もっとこのチームを応援しよう。
関西以外の球場へ足を運ぼう。」
この時、そう決意しました。

2012年。
遅ればせながら生まれて初めて東北の地に降り立ち、仙台で初のホーム開幕3連戦を観戦。
それを皮切りに、ナンパと共に全国の球場へと飛び回りました。
そして今年、創設9年目である2013年。
オープン戦初戦の沖縄浦添に始まり、前年以上に球場へと足を運び、精一杯の声を届けてきました。
球団設立当初は竜飛崎や磐梯山の場所も知らなかった僕が、今では東北という土地を、特に仙台という街を第二の故郷と思えるくらい愛せるようになりました。
そして昨日。
一日違いで直接見届けることはできなかったものの、東北楽天ゴールデンイーグルスは悲願の優勝を成し遂げることができました。

ブルーウェーブをイチロー選手や田口選手が去った後の暗黒時代から応援し始めた僕にとって、初めての贔屓のスポーツチームの優勝。
こんなに嬉しいことはありません。
このチームを好きでいて良かった。
応援し続けて良かった。
心からそう思えます。
それに加えて、楽天イーグルスが好きで岩クマーと名乗っているだけの一ナンパマンのこの僕に対して、電話やメール、LINE、ブログ、ツイッターなどの様々な媒体を通じて、とても多くのお祝いのお言葉をいただきました。
共にナンパをした男性の方々、心とカラダを重ねてランランルーした女のコ達、直接お会いしたことのないネット上だけの関係の方々。
ナンパと旅とネットで出逢った、北は北海道、南は台北まで、日本全国の方々から本当に多くのお祝いのお言葉をいただき、感謝と喜びの気持ちでいっぱいです。
年初に「繋」という一文字を今年のテーマとして掲げましたが、これだけたくさんの方々と繋がれている僕は本当に幸せ者やと思います。
心からお礼を申し上げます。
まだシーズンの途中ですし、その先にあと3回、楽天イーグルスの胴上げを観れるよう、魂で応援し続けます。
もちろんさらにそこから先の未来も。
僕が47都道府県をナンパで制覇をするのもまだまだ先になりそうです。
これからも東北楽天ゴールデンイーグルスと旅ナンパマン・岩クマーをよろしくお願いします。
2013年9月27日