時間が近づき、僕は飲み会へ、三郎さんとスト道はパーティー会場へと向かったのであった。

…

3時間後。

ぽっちゃりパーティーのことなどスッカリ忘れて飲み会を楽しみ、終電でいつもの仲間が待つクラブへと向かう。

今日も踊り明かして、あわよくばおセックスもしよう。

そう意気込んでクラブの最寄り駅を降りた瞬間、スト道からの着信。

ス「クマさんどこですか！？

デブ3人と飲むんで来てください！！」

岩「もうクラブ着くねんけど」

「はよ戻ってください！！

クラブとデブ、どっちが大切なんですか！！」

「いや、そらクラ…」

「デブとセックスしたくないんですか！！」

「したないわ（笑）

それにもう終電ないし、タク代もったいないやん。

みんなクラブおるし、一先ず合流するわ。

また連絡する！」

「ほんとに来てくださいね！」

こいつ…必死やんけ。

まもなくクラブ前でガードレール・山羊ちゃん・神さまと合流。

ひとまず4人でラーメン屋さんへ。

よりによって豚骨ラーメン。

僕にはこっちの豚さんで充分や。

麺をすすりながら事情を3人に話す。

岩「…てワケやねん。

山羊ちゃん、デブ得意やろ？

僕の代わりに行かへん？」

山羊「嫌ですよ（笑）

確かにデブとのセックスは気持ちいいですけど！」

「ガードよ、こんな羽ばたけるチャンス滅多にないぞ」

ガードレール「なんでなんですか（笑）」

「神さｍ…」

神さま「行くワケないでしょ」

…でしょうね。

そりゃそうやわ。

行ったところで3分の3でデブやもんな。

なんで望んでハズレしかないクジを引かなあかんねん。

こいつらでクラブで楽しくよく踊って、ついでにええコ捕まえておセックスできた方が有意義やもん。

ギトギトの豚骨スープを胃に流し込んでいると、スト道から写真が送られてくる。

これから一緒に飲むであろうポッチャリ3名様のお写真。

いやいや、こんな写真を見ても…

あれ！？

意外と！？

明らかに意図的に首から下しか映ってないし、全員を斜めから撮ってるから厚さを誤魔化してる気がしないでもないけど。

「ほらほら巨乳しかいないよ！」との追い打ちメッセージを受けて決心がつく。

よっしゃ、ここは男気を魅せたろ。

あの2人には世話なってるし、ネタとしてはオモロイし。

「ほな行ってくるわ！」

ラーメン屋を出て神さまたちに別れを告げ、ポッチャリの待つ地へ向かうためタクシーに乗り込んだ。

（続く）